BUS QUEEN

BUS QUEEN

Jamie's work discovered

2022年 5月。イギリス・リバプールにあったジェイミー・リードの倉庫にて、数種類、数百枚に及ぶ膨大な2015年制作のシルクスクリーン作品が見つかりました。その中でも、一際大きな作品は、厚紙にクイーンがプリントされたとてもシンプルなもの。「GOD SAVE THE QUEEN」や、「SEX PISTOLS」の文字もありません。

この作品は、1977年のSEX PISTOLSのシングル「GOD SAVE THE QUEEN」リリース時、ロンドンバスに貼らせた広告ポスターを、2015年にロンドンのギャラリー Artificialが作品として制作したシルクスクリーンポスター「BUS QUEEN」です。

ロンドン交通局からポスターの掲示を拒否されないよう、過激とされていたバンド名もタイトルも明記しませんでした。マルコム・マクラーレンとジェイミー・リードが仕掛けたデザインです。国民の多くは、その光景を見て、女王が貼られたロンドンバスを讃えたと言われています。

London bus with posters

2015年の制作後、ジェイミーはクイーンの作品を世に出すことを拒んだため、販売されることはありませんでした。そのため、この作品に彼のサインはありません。

裏面に「SEX PISTOLS OFFICIAL」のスタンプ、表面にArtificialのエンボスが押され、当時のArtificialオーナーによるエディションナンバーが記載されています。ジェイミーの同意を得られなかったArtificialは、これらの作品をジェイミーの倉庫へと保管しました。それから7年後の2022年 5月に再び発見されるまで木箱に入っていたようです。

"SEX PISTOLS OFFICIAL" stamp

発見された「BUS QUEEN」を、ただ出すだけでは面白くない…と考えたジェイミー・リードのマネージャーは、日本のマネジメント会社と話し合い「このプリントを使って他のアーティストとコラボレーションをするのはどうだろう?」というアイデアを思いつきました。早速、ジェイミーに相談したところ、「面白そうだ!」と快諾を得ることに。

商業的に成功していた日本の市場を睨んで、国内外で活躍する 河村康輔にこれらの作品のディレクションを任せたいと連絡を取り、このプロジェクトはスタートしました。

プロジェクトの進行中に、ジェイミー・リードは他界してしまいましたが、生前の意思を引き継ぎ、河村を中心に日本のチームは「ARCOVA JAPAN」を設立。ディレクター河村康輔自らがBUS QUEENをコラージュし、ARCOVA JAPANの第一弾コラボレーション作品として、特設ウェブサイトにて世界同時発売いたします。

Untitled

発表する作品の売上の一部は、ジェイミーの希望で「平和」のための寄付金に充てられます。

New Collaboration Works

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